【目白駅+都電荒川線界隈】モモレジの名作マンション訪問【2017Vol.9】

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モモレジの名作マンション訪問2017Vol.9です。

本日は、「目白駅東側+その先の都電荒川線界隈」です。

目白駅の西側は昨年御留山界隈として紹介したのですが、東側にも見所のあるマンションがあるので今回はそちら側となります。

⇒ 【御留山界隈】モモレジの名作マンション訪問【2016Vol.10】

目白駅の東側は広大な学習院の敷地が広がっているので駅前にはあまり物件がないこともあり、その先の都電荒川線方面の物件と一緒に紹介することとしました。

前回の加賀界隈の加賀レジデンスの流れを意識するとここからが良いでしょうか、

桜プレイス (2012年築/13階/149戸)


こちらも加賀レジデンス同様に鹿島建設による「HIスマートウォール」と名付けられた壁式免震構造が採用された稀有な物件なのです。


加賀レジデンスは、横長リビング住戸が多く、写真のバルコニー側がほぼほぼ各戸のLDだけで構成されているような形だったので、本当に「全てが窓」という感じだったのですが、こちらにはLD横に寝室があったりしますし、加賀レジほど外観のインパクトはないでしょうね。


ただ、サッシ高は天井目一杯の2.5mですし、梁・柱のない美しい空間はやはり超一級品です。
定借物件にこの工法を採用してしまうあたりが余計に凄いと思うんだよねぇ…。

ちなみに、近隣の神田川沿いでは三井不さんの「寄宿舎」が建設中…。


外観はまだお目にかかれない感じだったのですが、設計がIAO竹田設計なんて贅沢だわ~。
都電以外の駅は少々遠いですが、分譲マンションが見たかったかな。


またこの界隈だとでっかいオリジン電気本社工場跡地がどうなるのかが興味深いですね
リリースでは賃貸用施設として再開発らしいけど「賃貸用施設」って何???

さて、お次は都電荒川線沿いを北上したこちらです。

セントラルレジデンスシティテラス目白 (2008年築/18階/293戸)


前回のプチバブルの申し子的な物件の1つで平均坪単価約420万円という近隣では出色の高額物件なのですが、お値段もいいが意匠も超一流です。


この質感あふれるタイルにご注目下さい。


複数色入り混ざっているだけでなく、部分によってはこのように凸凹しており、めっちゃ格好良いのです。


FIXサッシやバルコニーのガラス手摺との相性も抜群で先進的でありながらもヴィンテージ感もあるというえらい物件です。


敷地北側のエントランスはこんな感じでとっても上品、そして、その先にはこんな「ガラス梁×吹抜」のエントランスホールが待っているというどこまでも素敵な物件ですね。


敷地西側は都電の線路という長閑な感じも結構ツボです。


次の写真、自分で撮っておきながら結構グッときました…(笑)。
線路沿いって一般的にはイマイチだけどこれはなかなか素敵よね。


都電の線路の先には明治通りとなりますので、西向き住戸は静かな環境でこそありませんが、中層階以上であれば学習院の緑も一望できるポジションにあり、ここでしか得られないものが確実に存在しているマンションの1つですね。


明治通り沿いからは神々しいブリリアタワー池袋(通称クヤクション)が見えました。これも格好良いよねぇ…。

そして、明治通りを渡り、鹿島物件らしい硬派な
目白プレイスタワー
と、
目白プレイスレジデンス
をパシッと撮って、

こちらへ
目白ガーデンヒルズ (2006年築/11階/396戸)


貴重な山手線徒歩5分の内側物件ということもありますが、この物件の価値はそんな単純な物差しでは測れません。

既にお分かりかとは思いますが、先ほどのセントラルレジデンスシティテラス目白は多少距離が離れてはいますが、この物件の弟的な存在(モチーフとした感じ)として誕生しているからこそ素晴らしいのです。

かの広尾ガーデンヒルズの遺伝子を受け継ぎ、広尾ガーデンヒルズに負けないものを造ろうと言う住友さんの気概が強く表現された「ガーデンヒルズ」の1つで久我山、そして現在分譲中のガーデンヒルズ四ツ谷迎賓の森などと比べて当物件は頭1つ抜け出た存在と言って良いと思います。



タイルの質感がやはり素晴らしいですし、ここまでやる必要があるのかと思ってしまうほどの南面のきめ細かな凹凸設計も脱帽ものなのですが、その設計・構造面のベースにあるのがフラットプレート免震工法です。

当物件の設計は日建設計、施工は鹿島建設・株木建設ということでその名前だけでも十分なものなのですが、技術はさらに凄いものがありますね。


当物件の敷地は東西に長く約200mにわたっており、A~Cの3棟構成となっているのですが、それら3棟の建物と中庭の全てを1つの大きなプレートに乗せた上で免震ゴムとオイルダンパーで揺れを抑えるという異例の工法が採用されています。

また、それに加え床・壁厚共に最大300mmの無垢スラブを採用することで11階建と結構な高さがありながらも柱・梁を排除した壁式構造のような間取り、そして足元付近から天井までの2.5mを超えるハイサッシ(掃き出し窓)を実現したという規格外の物件となります。
加賀レジデンスや桜プレイスはHIスマートウォールという壁式免震構造を採用したことで13~14階建ながら柱・梁を排除していましたが、ここも同じ鹿島建設による設計・施工でそれらのお兄さん的な存在と言えるでしょうか。

こういう物件に次にお目にかかれるのはいつなのだろうか…。
パークコート青山ザ・タワー などタワーにおいては近年もド派手な構造が採用されているイメージがありますが、中低層高額物件でこのレベルまで構造面を追求した物件って最近は聞かないなぁ…と。

ちなみに当物件の室内とバルコニーの境目にはノンレールサッシュが採用されており、ノンレールサッシュとウッドデッキが織りなす空間もまた素晴らしいものです。


構造ほどのインパクトはないですが、やはりエントランス周りも秀逸です。

こちらもど~ぞ。

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桜プレイス
セントラルレジデンスシティテラス目白
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目白ガーデンヒルズ

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「マンションの間取りや価格を言いたい放題!」管理人。利害関係のない第三者的な視点を徹底し、間取りや価格等について毎日記事を更新。これまでに扱った部屋数は6,300室を超える。 不動産業界の人間ではないものの、自己居住用及び投資用としてのマンション購入件数は10室を超えるプチ投資家という顔を持ち、猫とマンションをこよなく愛する。

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