★マンション購入で後悔したくない方へ★このブログは、マンション購入に関する疑問や諸問題を解き明かし、マンション業界OBが業界の裏側を知り尽くした目線でハウツ―をご紹介するものです★★特に資産価値を気にする方は是非ご高覧ください☆★・・・・原則として、毎月5と10の日に投稿しています。
大胆な発想転換でなくても、ほんの少し着眼点を買えるだけで見つかることも少なくないのです。
例えば、「3LDKを2LDKに変更する」とか「タワーマンションの上階を敢えてか下層階にする」、「南向きを敢えて北向きにする」、「北ばかり向いて来たが西を見る」、「内陸部が安全と考えてみ向きもしなかった湾岸エリアも見る」、「新築の売れ残りばかり狙ってみる」、「築浅でなく、築20~30年物件を狙ってみる」といったことです。
・・・・前回のブログで、このように述べました。この中で「3LDKを2LDKにする」についてご相談が来ました。
ここでは、個人的な事情は伏せてみなさんに共通の部分だけ取り上げようと思います。
今、2DKや2LDKに住んでいる人は多分思いつかない考え方だろうと思います。賃貸マンションや社宅に住んでいる人の大半が「もっと広い家に住みたいね」と夫婦で話し合っているからです。
一般的な4人家族だけでなく、子供のいない新婚さんまで、猫も杓子も70㎡3LDKを目指す、そんな傾向が首都圏にはあります。デベロッパーも、そのニーズに応えて可能な限り3LDKを供給しようと考えます。
しかし、都心では価格が高く70㎡を超えると8000万円、9000万円といった価格になってしまい、手が出ないという声も増えます。仕方なく、購買可能金額から逆算方式で面積を決めるという策に変更します。「グロス論」と業界内では言っているようで、過去の統計数字を見ても、価格が上がると面積は縮むという傾向がはっきりと出ています。
2013年以降の価格上昇過程で、デベロッパーは面積の圧縮という策に転じて来ました。その結果、2LDKが増えましたが、それを喜んで購入する階層も少なくないのです。
誰が買うかというと、いわゆるDINKSと間もなく子供ができるかもしれないDINKSたちです。
これまでは、新婚さんでも「子供ができたときのこと考えて3LDK」を希望していました。
そうと語る人には、将来を見据えた良い考えと褒めたいところですが、無理をする必要はないのです。今、もう一人目がおなかにいる状態か既にベビーカーに乗っている状態の家族でも同じですが、もはや希望エリアでは手が届く物件がないのです。
としたら、郊外の3LDKを買いに行くか、都区内であったとしても好みでないエリアに行くしかないのです。ところが、それは嫌だとおっしゃる。そうであるなら、やはり2LDKで我慢するしかないではありませんか?
「我慢しろだって。とんでもない高いお金を投資して買うのです。渋々買うなんて。同じ買うなら夢のある買い物をしたいじゃないですか」こんな声が飛んできそうです。その通りです。ここは考え方の問題です。
子供に子供部屋を与えるのは何年先か考えてみましょう。それまでは2LDKでも十分のはずです。
2LDKなら、子供部屋と夫婦の寝室の2寝室あれば間に合うとは言えないでしょうか? 幼児のうちは2LDKなら、ひと部屋は余ってしまいます。将に、子供に個室を与えるときが来るから、そのときのために2LDKを選んだことになりませんか?
二人目ができたら困る。そうですね。でも、一人目が個室を欲しがるのは何年後でしょうか?しかし、その後二人目がすぐ追いかけて来るので、もう一部屋必要になるかもしれません。その時が来たら、いよいよ手狭になるでしょうね。弟妹(兄妹)が一緒の部屋は嫌だと言い出すかもしれませんからね。
そうなったときは、買い替えればいいのです。お子さんの年齢にもよるでしょうが、まだ生まれたばかりなら10年は住めるはずです。
その買い替えを実現させやすいのは、立地の良さです。立地を優先し、面積条件を落とすのです。
これは「●●街に住みたい」というアドレスの妥協ができない人にも当てはまる解決のための選択肢になります。
新築にこだわりを持ち続ける人は、2LDKでも予算オーバーと感じている人はどうすればいいのでしょうか?
答えは、もうお分かりのように中古マンションも候補にするということです。ただし、新築志向が強かった人ほど、「できるだけ築浅の物件を」と思いがちなので、ここが肝心です。
築浅の中古は人気で、思ったほど安くないことに気付きます。品数も少ないのです。
仕方なく徐々に築年数の古い中古へと、選択の幅が広がって行きます。ところが、そこで今度はリフォーム代の壁にぶつかったりします。つまり、「リフォーム代を加算すると中古なのに意外に高い」と気付くのです。
こうした現実とぶつかりながら悩み、迷走しつつゴールを目指す。このようなマンション選びをお手伝いしたい。それが筆者の変わらない願いです。
・・・・・・・本日はここまでです。ご購読ありがとうございました。