すでに2月ですが、明けましておめでとうございます(汗)。
昨年末から諸事情により長らくお休みしておりまして、未だになかなか時間のない状況ではあるのですが、時たま投稿していければと思っておりますので、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今回はモモレジの名作マンション訪問2018Vol.1で三田界隈となります。
一口に三田と言っても目黒区三田と港区三田があるわけですが、今回は港区の三田界隈で、実はこの名作マンションを始めた当初から取り上げたかったエリアとなります。
日本初の高層マンションである三田綱町パークマンションとパークマンション三田綱町ザ・フォレストという新旧のパークマンションの代表作が存在しているエリアというのがその主な理由なのですが、素直でない私(笑)はこの名作マンションには「意外性」というスパイスも出来る限りねじ込んで行きたいと思っており、何をスパイスにしようかなぁ…と考えていたらここまで伸びてしまいました…。
まずはメインの2つを紹介して行きましょう。
三田綱町パークマンション
(1971年築/19階/147戸)
1973年築の一番町パークマンションも50年近く前とは思えない豊かな開口部にインパクトがありましたが、こちらも全く見劣りしませんし、この物件の19階約52mというのは、当時、東京タワー、霞ヶ関ビルに次ぐ第三の高層建築という位置づけでマンションとしては日本初の超高層でした。
⇒ご参照)名作マンション訪問【千鳥ヶ淵界隈】
高さだけでなく2棟合わせると延床面積約28,000㎡にもなるスケール感のある物件なのですが、1フロアは4戸ほど(もっと少ないフロアもある)で構成されており、最低でも115㎡というプランニングからも当時の当物件の位置づけがお分かりいただけるのではないでしょうか。
高さを出せたことで敷地の多くを緑化することが出来ていますし、その背の高い木々からはこの物件の長い歴史の一端を垣間見ることが出来ますね。
当時は周囲に高い建物がありませんでしたので、全方位に住戸を設けることで眺望を活かした全戸角住戸という設計はそれほど意外なことではなかったのかもしれませんが、当然ながら現代よりもさらに南向き信仰が強かった時代であることを考えると余計に凄みを感じることが出来る物件だと思っています。
それに50年近い時が経過しても周囲にこの物件の眺望を遮る建物が少ないという点も凄いと思います。当時この物件を設計した鹿島建設は先見の明があるなぁ…。
お次は新しい方
パークマンション三田綱町ザ・フォレスト
(2016年築/11階/98戸)
三田綱町パークマンションのような特筆すべき「高さ」こそありませんが、60棟目のパークマンションとなった当物件は平均専有面積110㎡の総戸数98戸とパークマンションの中でもかなり大きなスケールを有し、6,100㎡超という大きな敷地を活かしたランドプランと共用施設がとっても素晴らしい物件になります。
綱町三井クラブの庭と連動する敷地北側のプライベートガーデンや迎賓館のような独立した共用棟も絶品ですが、それ以上に秀逸なのがこのエントランスゲートではないでしょうか。
写真を撮るだけでゲートキーパーさんの鋭い視線が痛い(汗)。
このゲートからエントランスまでは約50mの緩やかなアプローチとなっており、その先には当物件のキャッチフレーズだった「森に護られた静謐の国」が広がっているのです。
外観も申し分ないですね。
敷地西側のサブエントランスのところにはプライムメゾン三田綱町が出来ておったよ。
公式ホームページを見たら「都心の杜の静謐に佇む~」とか書いてある。パークマンションを参考にしたっぽい(笑)。
さて、パーマンつながりでここも取り上げましょう。
パークマンション三田日向坂
(2011年築/6階/18戸)
オーストラリア大使館の斜向かいとなる坂上ポジションに位置する物件です。
スケール的には前出の2つのパーマンとは比べるべくもありませんが、麻布十番駅により近い高台ポジションというだけでも価値がありますし、名作の1つであることは間違いないでしょう。
近隣からはシティタワー麻布十番とパークコート麻布十番ザ・タワー、そして東京タワーが見え、方角にもよりますが高台ならではの眺望が楽しめます。
※これら2本の高層タワーも三田アドレスなのですが、今回はボリュームの都合で割愛させていただきます…。どちらも良いマンションなんですけどもね。
パークマンション三田日向坂から麻布十番駅方向に少し下ると…
三田清風ガーデン
(1991年築/7階/49戸)
こちらは結構築古な物件でデザイン的には近年の物件ほど優れてはいないのですが、ランドプランが絶品ですね。
間口の短い敷地形状が強く影響した結果にはなるのですが、それを見事に逆手にとった奥行のあるアプローチと優雅な円形の車寄せ、そして、その車寄せを囲むように曲線となった配棟があまりにも特長的な物件となります。
車寄せは建物の南~東に位置しており、日照及び視界的にも理にかなっているのです。
さて、次は「スパイス」の1つ
ザ・コノエ三田綱町
(2017年築/地上9階地下2階/45戸)
出来立てホヤホヤのアパの高級賃貸です。
総戸数45戸ではありますが、74~218㎡という構成ですので、総戸数から受ける数字以上のスケールを有していますし、綱町三井倶楽部の東向かいとなる申し分のない高台ポジションに位置するプレミアムな物件となります。
先ほどのパークマンション三田綱町ザ・フォレストなんかと比べてしまうと流石に相手が悪い感じですが、立地に相応しいクラシカルな佇まいはかなり素敵です。
特に綱町三井倶楽部の大銀杏とのコラボは素敵過ぎるわ~。
施工は新日本建設と少々意外ですが、免震構造が採用されていますし、設計監修には横堀建築設計事務所が起用されています。
お次はこちらに立ち寄りました。
ザ・レジデンス三田
(2014年築/24階/252戸)
敷地西側・南側に公開空地を設けることで総合設計制度の適用を受けたエリア内では貴重な24階建物件となります。
敷地北側は近い将来道路が拡幅されますので、いずれはもっとゆとりがなくなりますが、エントランス前の車寄せはかなりゆとりある素敵な空間となっていますし、敷地西側の日常的に利用する人は少ないであろう大階段もデザイン的にはかなりのインパクトがあります。
ガーデンは大きくはありませんが、敷地南側にありタワマンのガーデンにしては珍しく日当たりが良い方ですね。
なお、当物件はこれだけでも十分な特長があるのですが、個人的に強調したいのは外壁ですね。写真ではどう撮っても無理だったのですが、この物件の基壇部の外壁は光っています。光物(水晶なんかな???)が含有した天然石を用いているので、天気の良い日に肉眼で見ると外壁がキラキラ光っているのがお分かりいただけるかと思います。
気になる方はぜひ足を運んでみて下さいね。
近隣ではここと同じ建替案件が進行中。
メゾン三田の建替でここよりも高さ・スケールでは劣りますが、西側にイタリア大使館を望む好ポジションです。
東京タワーはレジデンス三田に遮られちゃうかな???
ちなみに東京タワーと言えばここですね・
サンウッド三田パークサイドタワー
小ぶりなタワマンですが、東京タワーがすんごくよく見えるマンションです。
サッシ高はイマイチだけど2005年築のタワマンでは結構珍しい梁が空中に出ているタイプです。
最後にちょっと面白かったのでここも掲載しておきます。
昨年完成したばかりの
パークリュクス白金高輪
東側から見るとこんな感じ。
でも、西側から見るとこんな色に
大分イメージ違います。
※この西側中層階にあるバルコニーが気になったので調べてみたら増圧ポンプ室につながっているものでした(ハシゴはその屋根部分の管理用)。
こちらもど~ぞ。
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パークマンション三田綱町ザ・フォレスト
パークマンション三田日向坂
ザ・レジデンス三田
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